■ 抄録・要旨
| 埼玉県内4地点(戸田、鴻巣、寄居、幸手)において、「炭化水素類組成調査」を実施し、アルデヒド・ケトンの挙動を中心に検討を行った。大気中に存在する炭化水素類のうち、脂肪族飽和炭化水素:27物質、 脂肪族不飽和炭化水素:10物質、芳香族炭化水素:17物質、ハロゲン化物: 23物質、フロン類:11物質、アルデヒド類:9物質、ケトン類:3物質、その他:1物質の全101物質(98項目)を対象とした。平成21年4月〜平成23年3月に毎月1回、昼夜別採取をした。
アルデヒド類は、調査対象とした炭化水素(総炭化水素)の2〜18%、ケトン類は0〜18%を占めた。調査地点で濃度を比較すると、総炭化水素、アルデヒド類・ケトン類ともに、おおむね戸田>幸手・鴻巣>寄居となった。昼夜別では、アルデヒド類・ケトン類は夜間より昼間に高濃度となった。季節で比較すると、総炭化水素は秋季、冬季に高濃度となる傾向がみられ、アルデヒド類・ケトン類は秋季、夏季に高濃度となった。
|